29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)
10時に片付けも終わり一段落
着いた。ホテルを後にして
マンションへと帰る。

ビデオ店によりホラー👻映画を
借りた。何か空しくなり蒼生に
LINEする。

「別れよう。
出ていくから夏帆と
この部屋使おうと勝手に
しなよ。
蒼生は思うまま生きなよ。」

身支度を整えタクシーを呼んだ。
近くのビジネスホテルを探したら
割と近くにあった。



次の日、そこから出勤した。


朝、会社の前で不機嫌あからさま
な蒼生が立っていた。


何故か心臓バクバク!

スルーして通り過ぎようとした時
腕をつかまれた。

「なに、勝手な事してんの?
君は妻なんだよ。」


「昨日のデート、楽しかった?
妻を置き去りにしてデートかよ。

でも、もういいや
もう、邪魔しない。
蒼生は好きに、したらいい。」



「昨日は11時には帰ったよ。
嘘じゃない。」


「やめよう、会社の前だし。
好きな女と遊び、好きな時間に
帰れば?

蒼生、いい事教えてあげるね。

蒼生は自由にしたらいいよ。

私といたら
蒼生もまずいんじゃない。
ウワサになるよ。」
小声で言い聞かせる。


「昨日は、悪かったよ。
未華子‼」

「なにが?歩きながら話そ。」

早足の未華子を蒼生が追いかける。


「な‼ 謝る。
帰って来てくれよ。」


「は!?なんで?
やっと決心したんだってば。
もう、関係ない‼
暫く、離れて暮らそう。」

未華子は言葉荒く伝える。





「何で?なんでだよ。」
蒼生は食い下がるように付き
まとう。

「蒼生言ってたよね。
別れるのは可哀想だからって、
歳ギリギリだし、後が無い、とか
だから蒼生を自由にしてあげよう
かな、って思ってサ。
なんせ、オバサン化してるんだし私。

蒼生、私の事は気にするな (蒼生の肩をポンポンと軽く叩く。)

自由って、こんな事だよ。
蒼生に自由を返してあげる。




良いじゃない。
あの夏帆さんとも付き合えるし
若いから楽しいよ。
若い子だし、次期社長になれるかもよ。
幸せ掴みなよ。」



唖然とする蒼生を置いて
エレベーターに乗り込み
オフィスへと、足を進めた。



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