29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)


すると向こうから
髪の毛サラサラサイドはツーブックの身長183(推定)
丸い眼鏡に涼しい眼差し。

黒のTシャッに金のネックレス。
チノパン姿の彼が真っ直ぐ未華子
の元へと歩いて来る。

人目を引くイケメンくん。

「アイツかな❤かなりカッコイイ。」
と思っていると未華子の前を通過。

「違ったか‼」と又目を
駅の中に向ける。


イケメンくんは、携帯を取り出し
キョロキョロしている。

薄い、ワインカラーのワンピースを着て髪はロングのゆるふわ系。
今日は、気合い入れて若作りで
やってきたつもり・・・。


「あの?み、か、こ、さん?」
突然後ろから声をかけられ振り向いた。
彼は目を丸くして私を見て言った。

「うっわー!
32歳と聞いてたけど、わっかーく見えますね‼
アハハハおどろいたなー
もっとオバサンかとおもいましたよ」

「ア、ハハハハ…
そ、そうですかねー!
年相応デスケド。
ってか歳の確認イリマセンヨネ‼
人いっぱい、いますし一応
女性ですし未婚なんで`Д´‼」
チッ…クソヤロウメ



「 いやぁすみません。
思った事口にするタイプなんですよ。
いゃぁ、写真とは違くて美人で
すね。」

彼は悪気も無く沢山の人の面前で
年寄りの癖して若作り?と言うのを強調したいのか?。

「随分お忙しそうデ.ス.ネ.30分遅刻ですよ。
時間にルーズな人って、どうかと思いますケド。

言っときますけドッ‼
私も、思った事ビシバシビシバシいいますよ。


辞めるなら今のうちですから。」

「ああ‼いつも一緒じゃないんですし安心してください。
お盆とお正月一緒に居てくれたらそれでいいですし・・・

「は?は!?はぁ〜‼」


後はお仕事されていいですし
お互い干渉しないって事で..
結構、遊ばれるみたいだし」


「はあああぁ💥」

「自由を束縛したりしませんよ。」

「私にもそうしろと
おっしゃるの?💢」

「勿論です。
結婚したからって縛ったり
縛られたりは無理でしょう。
あなたも・・・だ、か、ら‼

ルールを守って添い遂げましょう。
気楽に・・・ね。」

彼はあどけない顔をして、どうと言う事なさそうに言った。

「はは〜ん。そっか納得ぅ﹏
成程﹏。
だから手頃な私で良いと?
遊び慣れた女が良いと??」

未華子は妙に納得した。
こんなハイスペック+イケメン君が自分を選んだテキトーな意味を
理解しましたがな‼


「いゃだなぁ、それだけでは
ありませんケド。
婚姻届、サインしましたか?
日本にいる間に出したいんで
すよ。一緒に行きますか?」

‎な、ナント‼
ペットショップで犬、猫、の新しい家族ゲットしたみたいなノリに
ビックリ‼ クリ‼

「ムカ〜‼まだ書いてお.り.ま.せん。
貴方を知らぬうちに書けと?
領収書じゃないんですよ。
そんな簡単に書けますかってん
だ‼。」

「確かに・・・」

しかも、女の子の夢である
プロポーズも
無し・・・アリエヘン?
「 32ですけど夢を捨てた訳でも有りません。
縁が無かっただけですケド‼

無理ですってば、他を探して
くれませ んかっ‼」



未華子遂に爆発‼
彼の言葉で顔から湯気だしそうに
怒りが込み上げてくる。
叔母や母は、何故この様な男を
第一候補にあげたのか?



「分かりました。
俺が悪かったです。
急ぎ過ぎましたね。
1ヶ月内2回は帰ります。
必ずデートしましょう。
今日は映画と食事を御一緒
ください。」ペコリ

彼は素直に頭をさげた。
雑踏の音と電車の行き交う音が2人の間を通り過ぎる。

時間が止まった様に2人とも動かない。




未華子は彼をじっと見つめ口を開いた。

「ま、まあ、ま、ま、ん‼んんんっ‼そんなに下でに出られたら・・ 断れ 無いじゃない。

じゃあ取り敢えずお付き合い?
しま・・・す?!。」

「あーあ‼良かったぁ。ホッ
宜しく‼未華子さん。」
蒼生は嬉しそうに顔を綻ばせた。

「調子狂うなぁ‼。
はい、はい。」

馴れ馴れしい彼は腕を組んできた。
4歳とし下?
私が幼稚園に入る時に生まれたの?
何をしてる人なんだろう。

ま、まあ、とりあえずいいかぁ
どうせフリーなんだし・・・

私はオトナ・・・オトナ。
心の中で変な呪文を唱える





















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