29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)
「で、なんでいる訳?」

蒼生はリビングのソファに腰を下
ろし未華子にポンポンとソファ
を叩いた。


「栞菜さん。
お茶を入れるね。
何飲む?
日本茶?」


「え..と‼ママが話てた
お義姉さん?」


「え‼あ〜それは..」


「そうそう。‼未華子だ‼」

蒼生はデーンとふんぞり返って、
「未華子、ブラック‼」


蒼生は見るからに不機嫌な栞菜に、睨みを効かせていた。


ほのかに香る珈琲の香りが少し気を 落ち着かせてくれる。


「で‼」


「お兄ちゃん、私大学辞めて
モデルになりたい。」

「ハァ?、何言ってんの
大学は出ろ!

何をやるのも勝手だけど、
大学だけは 出たがいい。」



「...まあまあ、頭ごなしに
言わないの‼



栞菜ちゃんの話を聞いて
みようよ。」



「栞菜、母さんの気持ちも考えろ
お前の事一人前にするって、
約束して、親権を取ったんだぞ。

あちらの父親も、引かなかった。
父さんに、会うまで夜、昼働いて頑張ってたって聞いたぞ‼」



「待って‼言い過ぎじゃない。

そんなん言われたら
何も言えなくなるよね。
栞菜ちゃん。」


しばし沈黙。




「 大学行きたくても行けない子も居るし、勉強できる環境にある
んだから、大学出てからでも
遅く無いわよ。

考えてみたら..」


未華子も自分の意見を言った。



栞菜は少し俯いていたが、

「本当の娘じゃないのに、
学費だしてもらってるの、悪いと思ってる。」






「そんな事言って無い。
栞菜は、大事な妹だ、親父が
出さないなら俺が出していた
ぞ‼」


蒼生は綺麗な目で睨みを効かせ
ている。イケメンの睨みは
凄みがある、未華子は
栞菜がビビっているのが
よ﹏く分かる。




「兎に角、大学は出ろ!
あとは、応援する。
どんな職に着こうと、栞菜を
応援するから。」


ショボ〜ン、としている栞菜を見
てると可哀想になった。
未華子は、

「じゃじゃぁ、今ほら、読者モデルとかあるじゃない?
よく知らないけど、イギリスには 無いの?」



蒼生はムカ﹏っとして、


「家庭の事に他人は
口出さないでくれるかな!!」

「エッ‼ た、他人?」





蒼生は興奮していた。
「家庭の話に口はださないでくれよ。 ややこしくなる。」



「そう...やっぱり蒼生にとって
他人なん だ。 他人は帰るね。あとは2人でよく話しなよ。」


「エッ、あっ、ちが...
そんな意味じゃない‼」



蒼生は急いで弁解したが、
未華子は話を聞かなかった。


「じゃあね。
しばらく顔見たく無いから
もう、私のトコ、来ないで‼」
そう言い残し、マンションを出た。





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