29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)
「ほらほらー、
返事しないと若い見合い相手
の所に行くからな!」



「蒼生さん?」


「ああ、来てたの?」
蒼生が声のする方を振り返る。

薄桃色の振袖を着た
彼女は未華子を見つめながら蒼生
に聞いた。


「お知り合い?」

「まさか‼ 具合い悪そうだったんで支えてただけだよ。」


蒼生は未華子を見て、
「タイムリミットだ‼」
そう言うと彼女の肩に手を回し



「俺にはもう関わるなよ。
お前とはもう縁が切れたん
だからな‼
彼女、若いだろ!可愛いだろう
マジ‼ ドストライク👍✨」

そう言いながら去って行った。



「あーおーい‼
好きなのー、お願い、お願い〃‼」

必死で呼びかけた、
「蒼生を
返してーー。


蒼生を返して━━━━━━!!!!」


「 フフフ、何言ってんだ、オ〇サン。 俺は待ったんだ‼
でもよかっよ。
いい娘に出会えてサ。」
アハハハハ、バイバイ、オ〇サン‼



蒼生は笑いながらバカにした
ように去っていった。

「蒼生、蒼生
待って‼待って‼」










「未華子、未華子、未華子‼」

体を誰かが揺すってる?
誰!誰?



目を開けると蒼生が覆いかかって
ペチペチと頬を叩いてくる。
涙で頬が水浸し。


「随分魘されていたぞ‼
何の夢見たんだ?」

ハッとして窓を見ると、あの大粒
の雨が窓を叩き、稲妻が光っていた。



「夢を見たんだよ、俺の名前
叫んでさ!なんの夢見たのサ。
嬉しいんだけど、Σ|||▽||| 」



未華子は泣きながら蒼生に飛びつ
いて、
「あ━━━━━━!!!!もしかして
アレは夢‼」




「 よかった....」
グスングスン

「蒼生、蒼生、蒼生、‼」



昨日迄の態度が嘘のように
しがみついてくる未華子に、
抱きつかれたまま指はシレーツと
未華子の背中のブラをはずす。



未華子はしがみついたまま
動かない。
次のステップには進めない。


「仕方ない‼泣き止むまで待っか‼」


スースース
スースース

「マジか‼
冬眠なみじゃん。」

未華子の可愛い顔を眺めながら

蒼生も諦めて隣で二度寝を楽しんだ。



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