29歳夫の恋，（キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼）

未華子は知らない。
婚姻届を2枚書かせた。
早く早くと追い立て、考える隙を
与えず。
わざと書き損じさせた。

「蒼生、この字気にいらないよ。
もう1枚ある？」
「いいだろコレで、大丈夫だよ。」

「んーーヤダ、書き直す‼。」

仕方なく、もう一枚の婚姻届を
未華子に渡し、捨てるように
見せて書き損じた婚姻届は記念
に大事にしまっておいた。
もしもの事を考えて。

そして俺は離婚から7ヶ月後
婚姻届を出した。
離婚不受理届も忘れずに.....。


見合いの話が何度も、取り引き先
から来たが、既婚者なので
と断っていた。

今度の見合いも無理やり押し付け
られ既婚者、なのでと断ったが
相手が信じてくれないので、
苦労した。




結婚指輪もしていると言うのに、
探偵が1人住まいと報告を
あげたらしい。
つまり指輪はダミーだと
引き下がらない。

未華子を手放すはずないだろ。


あの甲斐田にも会いに行き、
未華子は既婚者だと諦めさせた。


「お前、知らないのか？
未華子は俺の妻‼」

「関田さんは、離婚したと言っ
てい た、彼女は嘘はつかない‼」

「アハハハハ、未華子は知らない
んだよ。」

甲斐田に事の次第を説明した。

「お前、恐ろしい奴だな、本気か？そんな事、詐欺まがいだぞ‼」



「未華子に手を出したら会社事潰す。あれは、確かに未華子自信が書いたものだし まだ、未華子は俺に惚れてる。


未華子は俺の妻である以上
お前の物にはなれないよ。‼
諦めろ‼」

甲斐田は項垂れてソファにドンと
腰を落とした。
「彼女は、それで幸せなのか？」

項垂れたまま力無く呟いた。


「お前には関係無い‼
邪魔するなら
〃本気でやるからな‼〃甲斐田悠‼

この間のような遊びじゃないからな‼

彼女が幸せ？

それは･･･分からないな‼
未華子が幸せかなんて
未華子にしか分からない!
どーでもいい話
しかし、俺は幸せだ‼」



甲斐田は懇願するように蒼生に
頼んだ。

「彼女を自由にしてやれ

お前、おかしいぞ‼」


立ち上がった甲斐田は、
蒼生の襟首を掴みあげ睨みを
きかせた。



蒼生も挑発するようにニヤリと笑い

「そのつもりは無い。
そしたら俺が不幸になるからな‼」

そう言うと

蒼生の華奢な体からは想像出来ない力で甲斐田の手をひねり上げ投げ倒した。


「お、お前、狂ってるぞ‼」

「何とでも言えよ💢
法律では、俺たちは夫婦
お前が手を出せば裁かれるからな‼」

「諦めろ‼💢」

甲斐田は、未華子にゾッコン
だった。必ず邪魔になるだろう。

外国との取引を止めさせると脅した。
俺はそれくらい繋がりを持っているそうなると甲斐田グループは
かなりの痛手を受ける。

甲斐田グループの未来は終わりだ‼もう手は出してこないと約束させる方がお互いの為だ‼



「何千人の従業員を路頭に迷わす
気か？
お前の肩には従業員の家族と、
未来があるんだぞ‼

良く考えろ！
お前の行い次第で困る人間が山程 出るんだぞ！
いいのか？」




甲斐田は渋々諦めた。
しかし安心は出来ない、
甲斐田が結婚すれば、未華子は近寄らない。
未華子はそんな女だ。


未華子の叔母さんに甲斐田の
見合いをお願いしてきた。


未華子を狙っていると話したら
直ぐ動いてくれるそうだ。

しかし甲斐田悠よ、お前には感謝している、未華子への愛情の深さを認識させてくれたからな‼

誰にも抱いたことの無い嫉妬、怒り未華子への独占欲‼

未華子を溺愛している事を
彼女にバレ無いように今は抑えて
生活している。

甲斐田悠、お前がいたから感じれただから、お前を潰すのをやめた。

俺は律義なんだよ。


未華子が俺の側にいるのを
指を咥えて見ていろ！

あの平井賢一のように。
アイツも、引き下がらなかったら
今頃は、何処かの魚の餌になって
いたかもな‼

未華子に惚れたお前ならさぞかし
苦しいだろうよ。

そうそう居る女じゃないからな、
惜しいことをしたな･･･

おあいにくさま。
同情するよ。
俺と言う相手が悪かったな‼