月と太陽-密愛- 【コラボ企画】
「そんなことより陽君」
「お前等〜早く席につけー」
明が何か言おうとしたときに、調度よく扉が開き先生が入って来た。
仕方なく私達は席についた。
「…明ちゃん、さっき何言おうとしたの?」
「あぁ〜だから…」
少し間を置き、一呼吸入れてから呟いた。
「…男の子になったな〜…って、思ってさ」
「陽は元々男の子だよ?」
変なことを言う明を、私は不思議に思った。
「だから〜……やっぱいい。満月に言っても分かんないでから…」
そう言って明は、頭の上に?を付けてる私を放って、授業に集中しだした。
「…意味わかんなーっい」
「「………バカ」」
私の歎きを聞いている二人は、同時に呟いて、また何事もなかったように、ノートをとり始める。
仕方なく私は、明が言ったことを考えながら、ノートを書き写し始めた。
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