月と太陽-密愛- 【コラボ企画】
「あ〜なんか楽しいな〜」
自然と鼻歌を歌いながら、跳びはねたり回ったり。
足取りは軽く、
直ぐに中等部の陽のクラスについた。
一ガタッ
「………陽君…」
ドアの前に来ると、微かな物音と可愛らしい声が聞こえる。
少しだけドアを開き、一番に目に飛び込んで来た光景を見た瞬間、
言葉を失った。
別によくある光景だし、私がとやかく言うこともないと思う。
というか言えるほど、経験ないし。
でも、どうしてか違って見えた。
あの子と…夏目望加ちゃんと抱き合ってる陽は、
なんだか別人に見えた一…。
一ドサッ
「誰!?」
気付くと、肩にかかっていた鞄は、スルリと落ちていた。
一ガラッ
「……みつき…!」
「…………」
驚きを隠せない陽と、目を合わせることが出来ない。
勝ち誇った笑みを見せるはずが、苦笑いしか出てこない。
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