月と太陽-密愛- 【コラボ企画】




一ブッーブッー


「……やばっ朝だ…」


珍しく、アラームの音で朝を迎える。


…と、言っても、昨日からずっと寝ていない。



このモヤモヤのせいで、眠れなかったんだ。




「顔洗ってこよ…」


ため息をつきながら、部屋を出ると、ちょうど向かいのドアが開いた。


「…おはよう、陽…」

「……なんで!!?」


私が一人で起きたことにひどく驚いている。




そんなに珍しいかな?




陽は呆気に取られて、馬鹿っぽい顔をしている。


「…ウザイ」


それだけ呟いて、陽を残して、階段を下りた。




あっ…今、普通に出来た。




そんなことをぼんやり思いながら…。




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