太陽の柱

東京旅行の理由

―――――……
―――…
―…


それから3日魅乃からの連絡はなかった






―ピンポーン…


―ピンポンピンポンピンポーンッッ


うるせぇ…


『こんな時間に誰だよ』

ポテトチップスを口に放り込みながら


突然の来客者に対して独り言を呟く



お母さんが玄関に走ってく音が聞こえる






「ひなぁ、魅乃ちゃんよぉ」


魅乃?


『はーい』
ポテトチップスの袋をテーブルに置いて駆け足で玄関に向かう



玄関に立つ魅乃は大きなショップ袋をぶら下げて、にんまり笑っていた


『魅乃上いこぉ?』



部屋に入った魅乃はせっせと袋から買って来た服を並べだす


「約束の土産じゃぁん??
サイズ合うかわからんから試着して♪」


ん…?
なんじゃこりゃ


『…なんで姉ギャル系の服ばっかなん?』



床に散らばる服達は原色系じゃなく落ち着いた色合いの服…
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