太陽の柱
第1章

マスカラとクラブ

頬杖をついているのは考え事をしている証拠


そろそろ彼氏欲しいなぁ―…


大抵の男性には【汚い】と言われるけど
これは【予防線】


この化粧をしていれば恋愛をしなくて済む
誰も私に本気になったりしないから


1年も経てば少しは癒えただろう
恋愛…したいなぁ


―――――……
―――…
―…

う~ん
魅乃はマスカラに夢中…か


『……魅乃?』


「ぁあ?」
未だマスカラを塗りたくってるからか口が半開きで怖い…


『出会いってさクラブでナンパとか、合コン以外でないかな』
頬杖をついたまま魅乃に視線を移す


「メル友やればぁ?」




手鏡に答えるなよ。
人の目ぇ見ろや



『まだ殺されたくないしぃ?つーか真剣に聞いてんだけどぉ』


メル友ったら最近事件多くない?
それにマジメに出会えるのかもわからんし



「そう怒んなや。出会いね~なんかあったら教えちゃるわ」


聞くんじゃなかった―…


そして魅乃はまたマスカラを塗りはじめた

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