太陽の柱
第3章

出逢いの方法

理解不可能な専門用語が頭の中を駆け巡る



眉間に皴を寄せて理解に苦しむ様子を悟ったのか、魅乃は一瞬困った表情になり

また淡々と話始めた



「インターネットで出来るゲームのことを
”オンラインゲーム”

って言うんだけど、この中に
”MMO RPG”

って言ってさ、
不特定多数のプレイヤーがRPGを楽しむ世界があるんよ」


『RPGってFF(ファイ○ルファンタジー)みたいな?』


「そうそう」


RPGはFF(ファ○ナルフ○ンタジー)しかしたことない


「MMO RPGは終わりがないRPGなんだよ。
その世界でプレイする人たちと会話したり仲間を作りながら、クエストと呼ばれる課題をクリアしたりね、
仲間で敵を倒しながらレベルアップしてったり!!!」


顔を細かく上下させながら魅乃の話に聞き入る




「時にはプレイヤー同士で戦うこともできるしぃ?
アイテムを売ることもできるし?」


まぁなんとなぁく、解ったような気はするけど…


肝心の出会いはどこにあるんだよ




『それは分かったから、どうやって出会ったのか教えて?』



魅乃はまた、ニマっと笑い出す


「まだわからんの????」


喧嘩売ってんか?


『わかんねーから聞いてんだろよ』

焦らされることに怒りを覚えながらも魅乃の話に耳を傾け続ける

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