太陽の柱
リナが居なくなってから、もう1度オオカミもどきを攻撃する

すんなり倒すことができた……


『コツが分かったかも!!』


そう呟き、リナが教えてくれた場所に向かう


教えて貰ったのは、レベル9くらいに適している狩り場



今日もレベルアップを繰り返した


レベルにあった装備を身につけてゲームを進めていく


さっきリナから教えてもらったんだけど、レベル30になったら黒魔法使いになりたいな



”攻撃力が強いから仲間に一人は必要だよ”

と話していたから



”白魔法(回復魔法)は人気がありすぎるから仲間が欲しいなら止めたほうがイイ”


とも教えてくれた


魔法使いになる為には、ステータスと呼ばれる細かな設定を調節しなくちゃならないらしい


設定方法についても教えてもらって正直助かった


これまた気づいたらレベルは22まで上がてるじゃねぇか!!




そしてレベル20になったら覚えられる唯一の回復魔法をクエストと呼ばれる課題をクリアして覚える


まだ転職すらしていないのに強くなった気がする
素敵な勘違いだけど!!!




それから私の生活に【ゲーム】が加わった



暇な時間さえあればゲーム
バイトの出勤日数を今まで通り週2~3回に戻してゲームの住人へとなる時間が増えていった



―――――……
―――…
―…




北海道の夏が終わるを迎える頃、扇風機の風に背中をあてながらゲームに没頭していた




レベルが高くなるにつれ上がりづらくなるけど、強い敵を倒せば経験値は多くもらえる



今日はちょっと強いところに行って狩りをしようか……


普段は2~3発で倒せるが、4~6発で倒せる敵を探しまわった…


1匹倒すのに時間がかかるということはその分、ダメージも大きい
その代わり経験値は沢山もらえる


命がけの戦い



手汗をかきながら妙な緊張感を覚えた


ゲーム中は現実逃避してゲームの住人になりきる
キャラクターが攻撃をうければ私も痛い

そんな絆が生まれている

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