太陽の柱

仲間

目的地に到着するなり、狩りを再開する



経験値は多いが狩るペースが遅いのが気がかり…


それでも、ここは結構人がいるから別のMAPに移動しようとは思わなかった……




あの人―…


武器から見ても、きっとレベル２９前後なんだろう


やっと自分と近いレベルの人達を見つけることができた



声をかけてくれることを期待しながらひたすら狩りを続けるも、誰も声をかけてはくれない




―――――……
―――…
―…


≪ミメィ：ありがとう≫


≪takathi：いいえ≫




さっきから木の下に座っている男性がいるんだけど、時々立ち上がっては私に回復魔法をかけてくれる



その度に期待を込めて

”ありがとう”ってお礼を言うんだけど



”いいえ”の繰り返し！



何回同じ言葉を打ってるのかな私…

てかさ…




”takathi”



たかし？

たかち？

うー気になる！！

何て読むんだろう


誰かに話かけるのに緊張したのはどれくらいぶりだろ


直接声を出すことができたら…タイピングが早ければ―…


きっともう


友達になれてたかな


《ありがとう》《いいえ》



このやりとりから脱出したいってさっきから思う
でも何を話したらいい？


リナに話掛けられた時はレベルを聞かれたんだっけ？
"takathi"はきっと私よりレベル高いよね。


でも


何で私だけに回復をかけてくれるんだろう


友達になりたいって思ってくれてるのかな
それとも

私が弱いから――…？