太陽の柱
―――――……
―――…
―…


うっ


こ…腰………



椅子に座った状態で寝てしまった為、激痛が襲い、机には小さな水溜まりができている


『げぇ!』



机のよだれを手早く拭き取り腰を押さえながら洗面所に向かう


「おは……っ…?」



階段の下で妹が眉毛を引きつらせて私を凝視している


『あ"~?おはよ~』

力なく朝の挨拶をして妹の横を通り過ぎようとした…



「姉ちゃん。不細工が余計不細工だよー」

失礼な奴だ

『朝だししゃーねぇべや』



「いや…顔ひでぇし」


背中を押され洗面所に連れてかれる


『げっ』


頬はよだれでテカテカに輝き、こめかみは赤くなっている

頬の赤みに負けないくらい顔が紅潮していくのが分かる




後ろで笑う美冥をよそに
蛇口をひねり顔を洗う



タオルで水分を拭き取りながら鏡ごしに写る妹を睨み付ける


「眉毛ないから超怖いし」

更に笑っているじゃねぇか


妹は私と違い小柄で色白

性格は最強に悪い!
私をネタにするのが唯一のストレス解消法だと言う


仲が良いのか悪いのか…


否っっ!

あんなのと仲良くなりたくないし!!

無視してリビングに向かう

後ろをテケテケ付いて来る妹…

お前は金魚のフンかよ!


リビングに行くと既に朝食が用意されていた


パンを牛乳で流し込みながら向えに座る妹の視線を逸らしながら胃に流し込み続けた
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