太陽の柱
仕事に熱中していると時間過ぎるのは早い


あっという間に終業




寄り道しないで家へ直行




地下鉄の中でクラブの事考えてたけど、ゲームに飽きるまでは行かなくていいなぁ




あんなにクラブonlyだったのに不思議なもんだ



なんて考えながら帰路につく



『ただいまぁ~?』


玄関には魅乃のミュールと…


この男物の靴は誰!




お父さんとは違う洒落た靴が目の前に揃えられて置いてある




おそる おそるリビングに向かう




「あ。お帰り~」



お父さんとお母さんがテレビを見ていたようで、二人して私を見ながらニヤニヤしている





「日向にもあんな素敵な人が出来たらいいのにねぇ。あなた~」



「いや、日向は無理だろ。日本人から掛け離れてるしなっ!!」



はっはっはっと、大きなビール腹を擦りながら笑う父と母



「何言ってるの、あなた~。私達の娘よぉ?あなたみたいに素敵な男性連れてくる日が来るわよ~」


父の腕にしがみつく母…また笑う父…




『何言ってるかさっぱりわかんねぇよ!つか、イチャイチャすんなって言ってんだろ!うぜぇ~』



二人の世界に浸かってる両親を放っておいて2階に向かう



『魅乃~♪』


ガチャ

「あ~♪ひなちゃんお帰りぃ」

キラキラ目を輝かせた魅乃と…プリクラの男性が目に入る



「お邪魔してます」


軽く会釈する男性


そっか、札幌に来るって言ってたけ?



私も軽く会釈をして椅子に腰をかけた

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