あいいろ
01.マミコ
テレビをみながら、洗濯物を畳んでいると
ガチャガチャ、と玄関を開ける音。
「マミコ、金。」
家に帰って来て、第一声がコレ。
タツヤはあたしのいる居間まで来て、手を差し出す。
「…いくら?」
「3万」
「今月の給料、ホント少ないから…程々にしてね」
そう言ってカバンから財布をとり、3万をタツヤに渡す。
「おう。」
そう言うと、タツヤはまたどこかへ出掛けてしまった。
毎日、コレの繰り返し。