あいいろ








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そこで夢は途絶えた。



思いがけないプロポーズ。
嬉しくて、泣いたのを覚えている。



タツヤ…覚えてるかな。

布団から起き上がって、パーカーを羽織りながら居間へ行くと、やっぱりタツヤはいなかった。



机の上には、あたしの財布。



…いつの間に、鞄を探ったのだろか。




財布の中は3000円、抜き取られていた。


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