雪道


もう薄暗いからか
それとも、あまりに寒いからか
小さい子供達すら見当たらない。


いい加減、ざくざくと雪を踏むのもうんざりした俺は、ふと顔をあげた。



「は?何やってんのアイツ…」


5mほど先に見える人影に気付いて、小さく呟く。





PM17:00

家までの距離約20m





「…咲(サキ)、お前何やってんの?」


目の前まで行って そう言うと
ソイツは ゆっくり瞼を開けた。



< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop