笑顔でいいの?
「『寒くないか?』『ほらっ、転ぶぞ。』って
過保護だなって思って…………。
でも、それが嫌じゃないなぁって思ってたんだけど………。
フッと
『それって、子供扱いなの?』って考えたら
18歳っていう年の差が浮かんで………
それって
『ウチのクラスの子供たちと、私の年の差だ』って気づいたら………」

「オジサンだって、出てきたんだ…………。」

はぁ~って、深いため息をわざと出す。

「別に、圭ちゃんをオジサンだって思ってないよ!
けど、今のクラスの子供たちと恋愛するって想像したら…………
自分がスゴく子供に思えて
咄嗟に出ちゃったの。
ホントに圭ちゃんがオジサンなんて思ってないからね!」

「でも、クラスの子供とは考えられないんでしょ?
だったら、俺とだって恋愛に思えないんじゃないの?」

「そりゃあ、3.4歳児の子供たちには………
恋愛感情なんて持てないけど
私は大人だもん………圭ちゃんとおつきあいだって………………」

言葉を濁してモニョモニョ言ってたら

「あぁ~
よく聞こえないなぁ。
俺とのつき合いが、何?」って…………

絶対聞こえてるのに……わざとだよ。

意地悪だなぁ。

向き合った顔がだんだん近づいてくる。

「もう!
圭ちゃんとのおつきあいだって、その先だって問題ないって言ったの!!」

そう言うと、ニッコリ笑って

「だったらその先も、経験してみる?」って。
< 100 / 102 >

この作品をシェア

pagetop