笑顔でいいの?
「酔っぱらいが………………。」

そう言って、呆れのため息を1つつき

「あのまま泣きつかれて寝たから
ソファーに寝かせて布団を掛けたんだ。
勝手に咲の部屋に入って、寝かせる訳にもいかないし。
俺がここで寝てたら1・2時間して………
『ここに居たんだぁ~
探したんだからね!』って言いながら入って来て
ここで寝たの。
俺だから良いけど………………」

朝から長くなりそうなお説教に

「ごめんなさい!!」と謝り、部屋に逃げ帰った。

何てことを!!

いくら、圭ちゃんは家族と言っても………

男の人のベットに、自分から入って行くなんて…………。

気を許し過ぎだってぇ~

冷や汗をかきながら、一人部屋で見悶える。

いつも見る圭ちゃんは

優しくて、温かくて

ちょっと意地悪で…………

お兄ちゃんなのに。

さっき寝起きで見た圭ちゃんは………男の人だった。

はぁ~っ。

びっくりした。

でも……………そうだよね。

いくら今、彼女がいないって言っても………

結婚を考えても良い歳の…………男の人なんだよね。

急に、こんな小娘が転がり込んで……………良いわけないのに。

酔っぱらって…………ベットにまで潜り込むなんて……………

最低。

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