笑顔でいいの?
現実逃避から、関係ないことを考えていたら………

いつの間にか、直ぐ後ろに圭ちゃんが来ていた。

「は~い。時間切れ!!」って

………抱き上げられた。

「キャッ!!」

お姫さま抱っこされて

そのままベットに………。

何もしないって言ったよね??

不安な眼差しで圭ちゃんを見ると

「なんもする気無いけど。
そんな顔されるとしたくなるなぁ
………………良い?」って微笑まれた。

「ダメ!
ダメダメダメ!」

「だったら、俺を信じなさい。
今はまだ何もしないから!
初めての時は、思い出に残るところにしてあげるからね。」って……。

『しない』とは言わないんだ…………。

…………………………………………。

圭ちゃんと…………………………。

キスはしたけど

正直、まだピンきてないのに…………。

その先って。

………………………………………………。

お兄ちゃんじゃないんだな。

…………………………………………………………………………。

黙りこくる私に

「そんな不安そうにしなくても
急に襲ったりしないよ。」って頭を撫でられた。

別に、襲われる心配をしていた訳じゃないんだけどなぁ。

ただ………

圭ちゃんが彼氏って

まだ心が受け止められてないっていうか……………。

自分の気持ちが、よく分からないんだよね。
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