笑顔でいいの?
あれから直ぐ、お蕎麦を作ってもらって

後はのんびりテレビを見て過ごした。

大騒ぎした割に

ソファーがベットになっただけで…………

特別何かがあるわけでもなくて

圭ちゃんの足の間に座って過ごす。

「後…………5分だね。
今年は、色々あったなぁ。」

幼稚園の先生になって、悠人先生に恋をして。

失恋して、先生達と仲良くなって。

喫茶店のマスターに出逢って、お兄ちゃんが出来て。

聡兄や咲々と和解して………家族に逢えた。

そうして。

圭ちゃんと………今、一緒に新年を迎える。

「何を考えてるのかなぁ?」

優しく覗き込む圭ちゃん。

こうしてたらお兄ちゃんのままなんだけどなぁ。

「うん。
一年を振り返ってた。
ホント…………色々あったから。
良いことも、悪いこともね!
でも、最後は良いことで終われたよ。
圭ちゃんと一緒だもん。
……………………………。
ホントはね………………
圭ちゃんが彼氏っていうのは、まだ受け入れられてないの。
嫌な訳じゃないんだけど…………」

「オジサンだと無理??」

「そうじゃないの!!
圭ちゃんの事は大好きだし、一緒にいたいと思ってる。
ただ…………」

「恋じゃない?」
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