笑顔でいいの?
いじける私に………

「早く取ってこい。」って圭ちゃん。

「ドンケツの奴は、コンパチな。
痛いって泣くなよ。」って強くコンパチ出来るように練習する笹兄。

「うん!!」

嬉しくて、笑顔で取りに行く。

実は………

年末年始がお休みと聞いて直ぐ、トランプを買って来てたんだ!

「お待たせ!!」

ウキウキ答える私に

「後、したいことは?」って圭ちゃん。

「初詣に行きたい!
後は…………家族写真!!」

「分かった。」

笑って答える圭ちゃんに

「ホントだ。
先ずは、お兄ちゃんだな。」って同じく笑う笹兄。

二人の言いたいことは………分かってる。

彼氏でいたいと思ってくれる圭ちゃん。

なのに………私のお願いは………妹としてのもの。

失礼だって分かってるけど…………

笹兄と三人の時は………妹でいさせて欲しいの。

圭ちゃん…………ごめんね。

さすがに申し訳なく思っていたら

ポンポンと頭を撫でて

「別に、気にしてないから
そんな顔をするな。」って。

そんな顔??

圭ちゃんを見ると、ニッコリ笑って

「泣きそう。」って。

18の年の差を、普段感じることはないけど……。

今、初めて感じた。

私のことを分かってくれるのって…………

経験値の差だよね。
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