笑顔でいいの?
適度な人込みの境内。

お詣りの為に並んで10分。

「寒くないか?」

「大丈夫だよぅ。」

さっきから何度もこの会話をしてるの。

普段、幼稚園で子供達と外で遊んでる私にしたら

いくら夜とは言っても

セーターやコートを着てるんだもん、全然暖かいんだよね。

相変わらず心配性な圭ちゃん。

18歳も離れると、やっぱり子供に見えるんだろうなぁ。

まぁ…………

ウチのクラスの子供たちと、私の年の差だもんね。

18歳って。

今のクラスの子供達と付き合うって考えたら……………

………………………………………………!!

考えられない!!

マジマジ圭ちゃんを見ると

「何?」って。

「いや……………。
圭ちゃんって………オジサンだったんだなぁって。」

「はぁっ?!」

スッゴイ顔で、上から睨んでくる圭ちゃん。

ゲッ!マズイ!!

言い方が悪かった??

「違う、違う!
オジサンだなんて、思ってないから!
違うんだよ!!!」

焦る私を、もうひと睨みしてから

「別にいいけど。」って……。

あぁ~ん!

絶対、誤解してるよぅ。

「圭ちゃん、あのね!」

誤解を解こうと話しかけたら

「ケイ!」

「圭哉。」

「圭さん。」って、女の人達が話しかけてきた。
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