笑顔でいいの?
「ごめんな。」

圭ちゃんが謝る必要なんてないのに………。

「圭ちゃん。」

名前を呼ぶと………また涙が溢れてくる。

腕で引き寄せて

圭ちゃんの胸に頭をくっつけてくれた。

そのスキンシップが安心する。

良かった。

圭ちゃんが来てくれた。

あのままお姉さん達と飲みに行ったらって思うと………

ヤキモチ妬いた………………。

「えっ!!
ヤキモチ!?」

急に大きな声を出す私に、目を丸くする圭ちゃん。

「えっと…………。
ええっ?!
でも………………………。」

自分の思いつきに、自分でびっくりしてたら………

「何言ってんだ??」って不思議な顔をされた。

でも、それどころじゃないの!

だって、ヤキモチだよ!!

それって………

私は圭ちゃんが好きってことだよね??

『妹』って言われたのに…………。

どうして彼女にしてもらった時に『好き』だと気づかなかったんだろう。

圭ちゃんに『好き』って言われた時に気づけたら良かった………。

圭ちゃんは…………もう、私のことが好きじゃないのかな?
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