子供の名前
その8
夏休みの遠征を尻目に僕は君の地元に遊びに行った
大学生らしくお金を掛けないように下道で6時間
地元に帰った君を追い掛けて一人での長い道だった
長かったよ
でも君に近付いていってる気がして楽しかった
それにしても携帯電話は役に立った
それにしても携帯には救われた
僕の携帯電話はほぼカーナビと化して僕を助けてくれた
ありがとう
僕の携帯
僕は夜道をひた走った
昼間より空いてるとおもったからだ
確かに夜道は空いていたけど
夜の山道は怖かった
交通事故も怖いけど
それより何より僕は幽霊が怖かった
そんな僕は音楽を流しながら
君の元へ急いだ
遠くから来る僕を心配していた君を
出来る限り早く安心させたくて
それより何より
早く君に会いたくて
僕は君の元へ急いだ