子供の名前
まさかだったよ
確かに僕は道に迷って遅くなった
でもその第一声は予想だにしなかったよ
僕は呆れて帰ろうと思ったぐらいだ
でも
君は遠くから来た僕を心配してくれて
道に迷った僕を馬鹿らしくも心配してくれて
あんな第一声をくれたんだね
しばらく根には持つけど
嬉しかったよ
「もう帰る」
とかすねて言った僕をなだめてくれた君
それも嬉しかったよ
君と僕との一日は始まったばかり
優柔不断な君に
君の育った町を
案内出来るかな?