The day will be white

そんなこと言って本当は、僕が弥生を好きなんだって勝手に決めつけてるんだろ？

実際、僕は弥生が好きだ。
でも、付き合ってない。ただの片想い。

弥生とは小さい頃からの幼なじみで、同じ高校になった今も仲がいい。

ー弥生の一番そばにいるのは僕だ。

友人に、付き合っているのかと聞かれるのは‥‥もしかしたら両想いを期待していいのか？
それとも友人も弥生を好きなのか。
どっちかだろうな。

とはいえ‥‥
僕はおもむろに教室の窓の外を見る。ちょうどこの窓から見えるグラウンドでは、弱小野球部が試合をしていた。

あっ、弥生だ。

弥生はその弱小野球部のマネージャーだ。ボーイッシュで活発な弥生に野球部のマネージャーはよく合っている。

もし、僕がここで弥生が好きだと言ったら、一瞬で噂になるだろう。現に目の前の友人も口が軽いし、噂好きの女子とも仲がいい。