ふしぎなはたけ
さて、泥棒が埋めようとしたのはあのオンボロ車。

エンジンもかからないポンコツです。

その車を新品にしようと泥棒は考えました。
 

よし、穴に埋めるぞ! 

泥棒は力いっぱい車をひっぱります。

といっても何せ一人の力です。

簡単にはいきません。

よっこらしょ。


ところが! 

手が滑って泥棒だけが穴の中にまっさかさま。

どっしーん。

そして、盛られていた山が一気に崩れ落ちました。



「うわー!」


なんと車ではなく泥棒が畑に埋まってしまったのです。

真夜中の畑になんか誰もいません。

泥棒は誰にも助けてもらえませんでした。


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