恋愛王子の落とし方
今日は宮島くんと図書館へ行く。

私的に図書館で勉強することが多いし、襲われないと思ったからここにした。

油断も隙もないんだから。

「先輩!」

宮島くんが迎えに来てくれた。

迎えに行きたいと言われたからなのだ。

「宮島くん」

うっかり名字で呼んでしまった。

「先輩、呼び捨て!」

「ごめん。えーと…………ヒナタ?」

なにこれ。

すごい恥ずかしい。

こんなに照れるものなの!?

「先輩…………最高っす」

宮島くんは塀に頭をつけていた。

なんで肩が揺れてるんだろう。

「行くわよ」
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