恋愛王子の落とし方
カナside

「「鞍田くんに告白したぁ!?」」

ミナからの連絡により、私たち三人はミナの家の近くの公園で話すことにした。

「どういうこと!?」
「どこで?」
「どうやって!?」

私とサキは驚いて交互に質問する。

「教室で付き合ってくれって言った。伝えて振られようと思ったんだ」

何それ!

勇気ありすぎるじゃん!

「返事は?」

「まだ。どうせ振られるから期待してない」

ええっ。

ミナなら振られなさそうなのにな。

「でもいいんだ。私はこれで」

あまりにもバッサリしていたので二度驚いた。

「ミナ、本気?」

この口調はきっと、サキはミナを試しているんだと思う。

「ああ。鞍田には私より合う人がいる。奴には幸せになって欲しいんだ」

あれ?

これって私が宮島くんに思う気持ちと同じ。

それじゃあ、私のこの気持ちは恋なの?
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