恋愛王子の落とし方
「み……ヒナタ!離して!」

おっと、先輩を抱きしめたままだった。

急いで離すと先輩は深呼吸した。

俺に掴まれてると息苦しいのか?

「もう、止めてよね!びっくりしたじゃない。そういえば、いつから居たの?」

あ、バレた。

「最初から………」

「尾行してたの?」

「はい……………」

先輩は俺をまじまじと見た。

「ま、いいわ。ヒナタのお陰で助かったし」

どうやら怒ってないようだ。

「ありがとう」

そのうえ笑顔でお礼を言ってきた。

やばい、惚れる。

先輩のそーゆうとこに何度も惚れてしまう。

真実を伝えなきゃな。
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