恋愛王子の落とし方
仁side

「仁、 私と永遠に一緒にいてくれるって約束してくれるよね?」

僕の元カノ、ルリは独占欲が強かった。

僕に近付く女子は徹底的に排除していた。

どう排除したかは知らない。

知らなかった、あの時までは。

僕は生徒会の仕事で遅くなって一人で帰ろうとしていた。

教室に向かっていると何やら聞き慣れた声が聞こえた。

「私の仁に近付くとどうなるか知ってるよね?」

「ねぇ、もう近付かないからゆ、許して………」

「私には仁さえいればいいの。他のみーんないなくなればいいの。だから貴女も……………消えて」

ルリがその女子に殴りかかる。

殴り終わるとルリはその子に笑顔で話しかけた。

「…………この事を誰かに言ったら全力で貴女を潰すからね?」

僕は血の気が引いた。

こんなにも恐ろしい人と付き合っていたなんて。

僕は怖くなって、次の日に別れを切り出した。
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