恋愛王子の落とし方
私は学校近くの駅から三駅先に家がある。

ヒナタは一駅。

ということはヒナタは第二小学校だったのかな?

なんてことを考えていた。

「先輩、どうしたんですか?」

「………え?あ、うん。大丈夫」

いけない、いけない。

ぼーとしてた。

「ヒナタのこと考えてた」

「そうなんですか。俺は先輩のこと毎日考えてますよ」

は!?

なに、さらっと爆弾発言してんの?

びっくりするじゃない!

「…………ってキモいですね」

「ううん。むしろ嬉しい!」

前のめりにヒナタに言った。

「ありがと」

ヒナタはボソッと呟いた。
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