恋愛王子の落とし方
家に着いた頃にはクタクタで今にも倒れそうだった。

ヒナタは玄関で靴を脱ぐとそのまま壁にぶつかった。

「だ、大丈夫!?」

「…………うん」

どうしよ。

とりあえず二階に行くのは無理かな。

「ソファーまで行くわよ」

ヒナタを支えながらなんとかソファーへ行った。

ソファーに寝かせ、自分の制服のジャケットを被せた。

「だからいいって……………」

「…………甘えてよ、辛いときぐらいさ。もっと頼ってよ」

ヒナタは一人で強がり過ぎなのよ。

強がらないでもっと私を頼って欲しい。

甘えて欲しいな。
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