恋愛王子の落とし方
「んじゃあ、お言葉に甘えて」

そう言って私のジャケットにくるまって寝始めた。

「…………お粥でもつくってよ」

「うん!」

早速、キッチンを借りてつくることにした。

えーと。

お粥の作り方は…………っと 。

「はい」

ほぼ毎年、お母さんにつくっている七瀬家お粥をつくってみた。

どうかしら?

ヒナタの口に合うかな?

「食べさせて」

「あーん」

パクっ。

「…………うまい」

「そーお?よかった」

ヒナタの笑顔が見れてよかった。

それからすぐヒナタは寝てしまった。

寝顔はとっても可愛くて胸がキューってした。

「そろそろ帰るか」

ヒナタに書き置きを残して静かに帰った。

早く元気になるといいな。
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