恋愛王子の落とし方
近くの公園でバスケするのが俺の日課だ。

今日もいつものようにバスケしていたら、聞きたくもない声が聞こえた。

「ヒナタくーん!会いたかったよ」

俺は会いたくねぇよ。

やっぱり、神川だ。

「いつもここでバスケしてるよね。俺、なんでも知ってるよ?」

ノーマルに怖いわ。

早く帰ろ。

「ねぇ、勝負しない?あの子をかけて」

勝負??

あの子ってまさか、先輩?

「この間見たとき、めっちゃ可愛くなってたじゃん。出るところは出てたし。俺のタイプ過ぎて襲いそうになったんだ。ね、いいでしょ?」

こいつ。

怒りが身体中から沸き上がってくる。

「その勝負受けた。ただし、俺が勝ったら先輩に二度と近づくな」

「おけ。じゃあ、俺が勝ったときはあの子とキスさせてね」

させてたまるか。

俺はお前を全力で潰す。
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