恋愛王子の落とし方
ドアが閉まると早速聞いた。

「最近どうしたんだ?」

「あはは!なんでもないよ~」

嘘くさ。

先輩は分かりやすい。

こんな棒読みで俺を騙せると思うのか?

「正直に教えろよ」

「…………本当何もないから!!」

「いい加減にしないとその口塞ぐぞ」

「へ!?…………んっ!」

俺は宣言通りキスした。

いつもより長めに強めに。

あれ以降、触れてないのと最近のイライラが原因だ。

「………んっ………ひ………にゃ……たぁっ……」

勢いでベッドに押し倒してしまったことは後悔している。

理性が弾け飛ぶのは時間の問題。

早く起き上がらないと。

そうは思っていても先輩が可愛すぎてなかなか出来ない。

「はぁ……んっ………はあっ………」

色気ある声が俺を誘惑するんだ。
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