恋愛王子の落とし方
モヤモヤしたのでミナに聞いてみることにした。

ミナに電話すると、すぐに話し出した。

それも主に鞍田くんの話。

楽しそうに話していた。

そんなミナに聞くのは気が重かったけど、思い切って聞いた。

「ねぇ、空回りとかってする?」

ミナは黙り込み、しばらく沈黙が続いた。

やっぱり聞くのダメだったかな?

『………する』

「そういうとき、どうする?」

『気にしないぞ、私は』

へ?

『気にしてても何も始まらないだろ?後戻りは出来ない、進むしかないんだ。空回りが何だって言うんだ。そんな小さいこと、気にしなくていい』

何も始まらない………。

「そっか、そうだよね!ありがと、ミナ。私、元気出た!」

『よかった。じゃ、またな』

ミナの考え方はとても素晴らしいと思う。

恋という名の鎖に縛られてない。

むしろ、すごく前向きだ。

私も頑張ろう。
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