恋愛王子の落とし方
「おは…って………ええっ!?」

みんな驚きの声をあげている。

俺は髪を黒くした。

コンタクトを外して眼鏡にした。

着崩しもしず、チャラチャラしたことはしない。

つまり、前の俺に戻ったのだ。

そんなに驚くことか?

「宮島先輩……………」

声の方を向くと、寺尾がいた。

寺尾も驚いている。

「おはよ」

「おい!どうゆう心境だよ。何があったんだ。まさか、カナと別れたんじゃ………」

カナ。

その名前を聞いただけで心が痛い。

「別れたとかそういうレベルじゃねぇよ…………」

「今、何て」

「今後、お前と話すことはないだろ。じゃあな」

「おい、おい!!!」
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