恋愛王子の落とし方
と言っても傷は完全に癒えた訳ではない。

俺らしくカナに当たっていこうと思う。

廊下でカナを見かけた。

大丈夫、俺なら。

指先が震える。

怖くて怖くてたまらない。

それでも、やらなきゃいけないんだ。

「おはようございます!!」

「…………おはよう」

カナは俺を冷たい目で見てきたが、それでいい。

第一歩を踏み出すことが出来たのだから。

この調子でこれからもカナに話しかけるぞ!
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