恋愛王子の落とし方
「宮島くん」

私は確認したいことがある。

「もし、私の記憶が戻らなくても私とまた付き合いたいの?」

自分でこんなことをいうのは変だけれど、どうしても聞きたかった。

「うん。カナの俺が初めて好きになった最愛の人だから」

宮島くんの真っ直ぐすぎる思いに覚えがあった。

これは誰?

こうやって笑いかけてくれるのは。

私が好きでたまらない人は………!

「うっ……うっ!!!」

頭を押さえながら私は倒れてしまった。
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