恋愛王子の落とし方
目が覚めるとそこは病室だった。

起き上がると宮島くんが手を握ってくれていた。

「宮島くん……………」

私の気配に気がついたのか私を見るなり抱きついてきた。

「カナ!よかった…………」

とても温かかった。

この感じ、覚えてる。

大好きなこの感じ。

「あ……ごめん」

宮島くんは私を抱きしめていた手を離しそうになった。

私は宮島くんに抱きついた。

「え?え?」

宮島くんは混乱しているようだった。

でも、すぐに抱きしめてくれた。
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