恋愛王子の落とし方
「カナ?」
様子がおかしい私に気づいた宮島くんは声をかけてきた。
「…………こっち見ないで」
シーツにくるまって泣いているところなんて見られたくない。
ましてや大切だと思い出した人に。
「………俺はさ、どんなカナでも好きだよ。俺のことなんて思い出さなくていいんだよ。そばに居れるならそれで十分なんだよ。だから、これ以上自分を追い込むなよ」
宮島くんはそれでいいかもしれないけど、私は嫌だ。
せっかく、これまで宮島くんと過ごしてきた時間があるならば思い出したい。
宮島くんが真っ直ぐ言ってくれたのに、私だけこんなのってなんかか嫌。
「宮島くん。私にキスしてよ」
「は!?」
そんなのこっちのセリフだよ。
こんなこと言いたくて言ってるんじゃない。
恋人ぽいことすれば、もしかしたら思い出すかもって思ったの。
「私の意図、分かるでしょ?」
宮島くんは無言で頷く。
そして、ゆっくり顔を近づけた。
様子がおかしい私に気づいた宮島くんは声をかけてきた。
「…………こっち見ないで」
シーツにくるまって泣いているところなんて見られたくない。
ましてや大切だと思い出した人に。
「………俺はさ、どんなカナでも好きだよ。俺のことなんて思い出さなくていいんだよ。そばに居れるならそれで十分なんだよ。だから、これ以上自分を追い込むなよ」
宮島くんはそれでいいかもしれないけど、私は嫌だ。
せっかく、これまで宮島くんと過ごしてきた時間があるならば思い出したい。
宮島くんが真っ直ぐ言ってくれたのに、私だけこんなのってなんかか嫌。
「宮島くん。私にキスしてよ」
「は!?」
そんなのこっちのセリフだよ。
こんなこと言いたくて言ってるんじゃない。
恋人ぽいことすれば、もしかしたら思い出すかもって思ったの。
「私の意図、分かるでしょ?」
宮島くんは無言で頷く。
そして、ゆっくり顔を近づけた。