恋愛王子の落とし方
学校に着くと皆驚いた表情で私たちを見る。

あちこちでこそこそ話が聞こえる。

「また付き合い始めたの?」
「狙ってたのに!」
「でも、よかった」

サキとミナ、そして鞍田くんがこっちに来た。

「よかったね」

「一件落着だな」

「君たちには叶わないな」

私は三人に向かってピースサインを出した。

ありがとうの意味を込めて。

「カナ、何してるの?行くよ」

「うん!」
< 330 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop