恋愛王子の落とし方
放課後、私たちは屋上へ行った。

どこにいっても皆の視線が気になってしまって落ち着かないからだ。

「やっとゆっくり話せるね」

「ああ」

私が記憶喪失になっているときの話をした。

今は笑って話してるけど、ヒナタにはすごい迷惑をかけたと思っている。

「ごめんね」

「いいよ」

今日の空は快晴だ。

雲ひとつない清々しい空。

私は寝転がってみた。

そしたらヒナタも寝転がった。
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