恋愛王子の落とし方
「宮島くん、ここから出るわよ!」

「は!?」

いきなり言い過ぎて宮島くんは驚いている。

でも、思い出したの今だし。

「先輩も見たでしょ?鉄格子のついた窓に鍵のかかった扉。もう無理っしょ」

そんなの知ってるわよ!

「ここで二人で朝まで過ごすわけ?だって、私、あんたに襲われかけたのよ!なのに一晩過ごすなんて………」

「続きしたいの?」

そう言って押し倒してきた。

顔が真っ赤になるのが分かった。

「………っしたくない!」

「そんな赤くなられると余計襲いたくなる………」

「やめてよね!私、初恋だってまだなんだから!」

思いっきり叫んだ。

「言っとくけど、俺の初恋は先輩なんだぜ?」

は?

またまた、きつい冗談だな。
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