恋愛王子の落とし方
めんどくさくなって一人で教室に向かった。

教室に入るやいなや、女子から嫉妬の眼差しを浴びた。

男子はニヤニヤしている。

も、もしかして……………

「七瀬!宮島といい感じじゃん!」

ある男子がそう言ったのをきっかけにみんな口々に言ってきた。

「年下に手を出すの?」

「どこまでいった?」

「サイテー。やっぱ男目当てじゃん」

「調子乗りすぎだろ」

ああ!

もう最悪!!

誰も味方がいないこの状況。

本当に苦痛だった。

なんにも知らないくせに。

止まない集中攻撃。

泣きそうだった。

「おい、やめろよ」
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