恋愛王子の落とし方
「で、どっちが好きなの?」

その話終わったんじゃないの?

「興味ない」

「恋愛王子と何かあったんでしょ?」

サキは鋭い。

特に恋愛のことなら。

「じ、実は………」

「「えぇ!二人で夜を過ごした!?」」

「違っ!!しかも声が大きい」

「どーゆう事よ」

そんなのこっちが聞きたいわよ。

「だから!体育倉庫に閉じ込められて出れなくなったから、仕方なく一緒にいたの。そしたら夜が明けたの」

「つまり、二人で夜を明かしたと?」

「違うわよ!」

「実際そーなるじゃん!」

確かにサキが言うことには一理あるけど。

「そ、そういう事でした。はい、認めるわ!」

「何かされた?」

「何もされてないわよ!!」

昼休みが終わるまでサキとミナの追及は続いた。
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