恋愛王子の落とし方
それからは体育祭の練習やら準備やらで会わなかった。

宮島くんは応援団になった。

学ラン姿を一目見ようとする人で宮島くん付近は混雑していた。

さすが恋愛王子ね。

「七瀬~」

相変わらず鞍田くんは話しかけてくる。

「何よ」

「応援団やらないの?」

「やらないわよ!私にあの服を着る自信はない」

女子の応援団はチアガールの服を着る。

学校でも可愛い方の女子がやるのが風習となっている。

だから、応援団には美男美女しかいない。

ほら、結局男子もイケメンしかやらないし。

「なーんだ。つまんないな」

「仁ー!こっち来て」

「うん、今行く!」

鞍田くんは行ってしまった。
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